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道徳の指導案の作り方|現場で活かせる実践的なポイント解説

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道徳の授業づくりの基本となる指導案の作成方法について、現場で活用できる具体的なポイントをご紹介します。

効果的な道徳教育を実践するためには、充実した指導案の作成が不可欠です。

本記事では、学習指導要領に基づいた指導案の基本的な構成から、実践的な指導のヒントまで、詳しく解説していきます。

初めて道徳の指導案を作成する方はもちろん、既に経験のある教員の方にとっても参考になる内容となっています。

それでは、具体的な内容に入っていきましょう。

〈プロフィール〉

・小学校教員、保育士、家庭教師、塾、学童など様々な学校現場を経験。

・現在はその経験を活かして教育記事を執筆中。

・ブログで月収70万以上を1年以上キープ。

現在は手堅く収入を得つつ、非常勤講師として子どもと関わっている。

目次

道徳指導案の基本構成と重要ポイント

指導案に必要な基本項目

道徳の指導案には、主題名、教材名、ねらい、指導過程という基本的な要素が必要です。

主題名は、その時間で扱う道徳的価値を端的に表現したものとなります。

教材名には、使用する読み物教材やビデオ教材などの具体的な名称を記載します。

ねらいには、その授業で児童生徒に考えてほしい道徳的価値や、どのような心情や判断力を育てたいのかを明確に示す必要があります。

指導過程は、導入・展開・終末の3段階で構成し、各段階での具体的な活動内容や指導上の留意点を記載します。

指導案作成の事前準備

効果的な指導案を作成するためには、学級の実態把握が重要です。

児童生徒の発達段階や、学級内での人間関係、これまでの道徳教育の積み重ねなどを考慮する必要があります。

また、教材研究も丁寧に行い、教材のもつ道徳的価値を十分に理解しておきましょう。

学習指導要領の内容項目と、その学年での指導の重点を確認することも大切です。

年間指導計画との関連性も考慮しながら、指導案を作成していく必要があります。

評価の観点と方法

道徳科の評価は、数値による評価ではなく、記述式で児童生徒の成長の様子を丁寧に見取ることが求められています。

指導案には、評価の観点と具体的な評価方法を明確に記載します。

授業中の発言や様子、ワークシートの記述内容などから、多面的に児童生徒の成長を評価します。

特に、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度の観点から評価を行うことが重要です。

評価結果は、その後の指導に活かすとともに、保護者への説明材料としても活用します。

効果的な指導過程の展開方法

導入の工夫

導入では、本時の学習への興味関心を高め、主題に対する問題意識をもたせることが重要です。

児童生徒の生活経験と結びつけた導入を工夫することで、学習への意欲を高めることができます。

また、教材の内容に関連した問いかけや、簡単なアクティビティを取り入れるのも効果的です。

導入は短時間で効果的に行い、本時のねらいに向かって児童生徒の意識を焦点化させます。

学級の実態に応じて、導入の方法を柔軟に工夫していきましょう。

展開での指導のポイント

展開の場面では、中心的な発問を工夫し、児童生徒の思考を深めることが大切です。

教材の内容を深く理解させるとともに、自己を見つめる機会を設定します。

話し合い活動を取り入れ、多様な考えに触れることで、道徳的価値の理解を深めることができます。

板書計画を事前に作成し、児童生徒の思考の流れが視覚的に分かるように工夫します。

必要に応じてワークシートを活用し、個々の考えを深める機会を設定しましょう。

終末での整理と振り返り

終末では、本時の学習を通して考えたことや感じたことを整理します。

道徳的価値の理解を深め、自己の生き方についての考えを深める機会とします。

教師の説話を入れることで、学習の深まりを促すこともできます。

今後の生活に活かそうとする意欲や態度を育てることを意識しましょう。

学習の成果を家庭や地域での生活に結びつけられるような投げかけも効果的です。

効果的な指導案作成のためのICT活用

デジタル教材の活用方法

ICTを活用することで、より効果的な道徳教育を実践することが可能です。

デジタル教科書やデジタル教材を活用し、児童生徒の興味関心を高めることができます。

動画教材やプレゼンテーションソフトを活用することで、視覚的な理解を促進します。

タブレット端末を活用した意見交換や、電子黒板による情報共有など、新しい学習スタイルを取り入れることも効果的です。

ICT機器の特性を理解し、適切な場面で効果的に活用しましょう。

オンライン授業での指導案の工夫

オンライン授業においても、対面授業と同様の教育効果を目指した指導案の作成が必要です。

画面共有機能を活用した教材提示や、チャット機能を活用した意見交換など、オンラインならではの特徴を活かした指導を工夫します。

グループワークをブレイクアウトルームで実施するなど、協働的な学びの機会を確保します。

児童生徒の表情や反応が確認しづらい点を考慮し、こまめな声かけや確認を行うようにしましょう。

家庭学習との連携を意識した指導計画を立てることも大切です。

評価方法のデジタル化

デジタルポートフォリオを活用し、児童生徒の成長の記録を効率的に管理することができます。

オンラインでのワークシート提出や、デジタル教材での学習履歴を活用した評価も可能です。

評価データをデジタル化することで、個々の成長の過程を継続的に把握できます。

複数の教員で評価情報を共有し、多角的な視点での評価が可能となります。

デジタル化による業務の効率化と、きめ細かな評価の両立を目指しましょう。

まとめ

道徳指導案の作成は、効果的な道徳教育を実践するための重要な基盤となります。

基本的な構成要素を押さえながら、児童生徒の実態に応じた工夫を加えていくことが大切です。

ICTの活用や評価方法の工夫など、時代に応じた新しい取り組みも積極的に取り入れるようにしましょう。

常に改善を心がけ、より効果的な道徳教育の実践につなげていくことが重要です。

本記事で紹介した内容を参考に、充実した道徳の授業づくりに取り組んでいただければと思います。

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